「最高の体調」を読んで、本来の自分を取り戻そう!【不調が続く方におすすめ!】
この記事では、不調がつづく方におすすめの本を紹介します。
その名も「最高の体調」
この本は病院でいうところの「総合診療科」みたいなもの。
まさにあらゆる面からのアプローチ法が書かれています。
著者の鈴木さんはライターですが、そこらへんの医師顔負けの健康マニアだと思われます。
健康についてのさまざまな知識がひとつで学べるようになっている。
この記事では
- 「最高の体調」に学ぶ不調の改善法
- 「文明病」というあらゆる不調に共通の考え方
これらを紹介していきます。
わたしが読んだ健康系の本のなかでは「運動脳」につぐヒットとなった本。
エッセンスをみっちり吸収していってください。
- 不調がつづいている
- 疲労感がなかなかとれない
- 元気になりたい
- 健康オタク歴20年
- 分子栄養学勉強中
- 「藤川理論」実践中
- 内向型HSP
2023年5月の記事を加筆・修正して再アップ。
まずは「文明病」を理解しよう
むかしに比べれば文明も医療も発達したのに、現代の日本人は体調が悪く、幸せにほど遠い人も多い。
まずは、わたしがまとめた読書ノートで全体像をつかんでください(1枚目)
本書のそれぞれの項目を理解するためには、「文明病」への理解が必須です。
「文明病」とは
- 近代社会の変化によって引き起こされる病気や症状を意味します
わたしたちに備わっている生存システムというのは
- 古代の狩猟採集民たちと同じ
それゆえ現代の環境とのミスマッチが起きているのです。
狩猟採集民は、食べ物にありつけないことも多かった時代。
だから、食べ物が目の前にあるなら全部食べちゃえ!となるし
食べられないときのために、カロリーの高いものを食べておけ!となるのです。
基本システムがこれなので、意思の力だけでダイエットするのが難しいのです。
- 狩猟採集民とかけ離れている生活習慣や食べ物が多いほど、不調になる。
こう考えてもらっていいです。
著者が考える「文明病」を引き起こす大きな要因は2つ。
- 炎症
- 不安
この「炎症」と「不安」を解消するために、それ以降のトピックがあると思ってください。
また、本書ではまず食事を変えることとして「パレオダイエット」をすすめています。
ですが、パレオダイエットに関する記述はありません。
パレオダイエットについては、同じ著者のこちらの本にのっています。
文明病を引き起こす「炎症」と「不安」
この「炎症」と「不安」の問題をクリアすることで、本来のパフォーマンスを発揮できるようになるでしょう。
炎症
「炎症」というと、風邪や皮膚の赤みなどをイメージするかもしれません。
しかし、現代の不調において重要となるのは「慢性炎症」
身体の中など見えないところで続いているので、気づきにくいのです。
- 長引く炎症は、血管や細胞などにダメージを与え、全身の機能をさげる
戦争が長びいたせいで水道管や電線が破壊され、国力が下がっていくことと例えられています。
また、慢性炎症は脳の機能にも激しいダメージを与えます。
うつ病が増えているのも、このせいかもしれません。
- 謎の不調と炎症は、明確に連動しています。
慢性炎症として
- 内臓脂肪
- リーキーガット(このあと出てくる)
- 歯周病
- 上咽頭炎(じょういんとうえん)
最初の2つは本書で語られていますが、あとの2つはわたしの考えです。
歯周病は思ったより怖いですし、慢性上咽頭炎もさまざまな不調を引き起こします。
▼ 慢性上咽頭炎やそれに有効な「鼻うがい」は、下記の記事で解説しています。
また、睡眠時間が少なかったり、夜中に何度も目が覚めてしまう人は、体内の炎症が増えています。
そして、そして!
- 「トランス脂肪酸」の摂取量が多い人ほど、体内の炎症レベルが高い
ということが、わかっています。
トランス脂肪酸は、百害あって一利なし。
不安
不安をかかえている人は多いですが、不安は身体的にも精神的にもダメージを与えます。
不安には、以下のデメリットがあります。
- 記憶力を低下させる
- 判断力を奪う
- 心疾患や脳卒中のリスクがあがる
- 不安は不安を呼び込む
悪いことだらけです。
人類に備わった「不安」の正しい使い方は、目の前に迫った危険への対策です。
遠い未来の危険に対しては、そもそもプログラムが存在しません。
- 慢性的な不安というのは、脳にとって多大なストレス。
不安によって脳が萎縮することはわかっており、判断力などが低下します。
判断力が低下すれば、ますます不安への対処がわからなくなり、もっと不安になる。
とてもつもない悪循環です。
腸内環境は、体調と大いに関係がある
次は「腸」です。
さきほど「慢性炎症」のところで出てきた「リーキーガット」
簡単にいうと、腸のバリア機能がゆるくなり、本来体内に入るはずのないものまで体内に入ってしまうのです。
あるはずのないものが体内に入ることにより、免疫システムが作動します。
それによって体内のあらゆるところで慢性的な炎症が発生してしまうのです。
リーキーガットのせいで慢性炎症が起きた結果
- 不安
- うつ症状
- 疲れやすさ
これらのことが、引き起ります。
対策としては、以下が書かれています。
- 食物繊維の摂取をふやす
- 抗生物質や抗菌グッズの使用をへらす
- プロバイオティクスの摂取
食物繊維は、食事でとってもいいですが、サプリも利用すると便利です。
わたしのおすすめは「イヌリン」
猫と共にイヌリン使ってます!
難消化性デキストリンや、レジスタントスターチも本書では紹介されています。
難消化性デキストリンは、ロハスタイルのものがおすすめ。
レジスタントスターチは、スーパー大麦バーリーマックスからとるのがよさそうです。
なんと
- レジスタントスターチの摂取量が増えると、腸内の酪酸菌が増える
とのこと!
酪酸菌といったら「ミヤリサン」
また、抗生物質や抗菌グッズの使用は、本当に控えましょう。
抗生物質の害は、こちらの記事を参考にしてください。
関連記事 【微生物なしで健康ではいられない】『あなたの体は9割が細菌』書評&感想
プロバイオティクスは「ビオスリー」がすすめられています。
粒より粉末の方が効果ある気がする
自然とのふれあいをふやそう!【環境】
後半の読書ノートがこちら。
わたしたちが原始人と変わりないなら、自然とのふれあいは極端にへったものの一つ。
- 自然とのふれ合いにより、確実に副交感神経は活性化する
副交感神経が活性化する、ということは「リラックスする」ということ。
自然の音楽や自然の画像でも効果はあるんですって。
- 自然のなかには微生物も多く、それを取り込むことにより腸内環境もよくなる。
最近、ソロキャンプとかも流行ってますもんね。
さまざまな不調に大きく関わる「ストレス」
どこでもかしこでも、言われる「ストレス」
ストレスに関わる大きな要素は、3つ。
- 睡眠
- 運動
- スマホ
睡眠不足は、ダメージを修復できない
睡眠不足をあなどるなかれ。
長期にわたって睡眠不足がつづくと
- 脳と身体が受けたダメージを修復する時間がなくなる
まあその結果、処理されずに残ったものが少しずつ身体をむしばんでいきます。
自然とのふれあいが増えるほど、睡眠ホルモン「メラトニン」が分泌されます。
時間がとれない人は、メラトニンサプリを使いましょう。
本書でも安全性が高いものだとすすめられています。
メラトニンサプリはアイハーブなど個人輸入でしか買えません。
▼ メラトニンサプリに関しては、以下の記事で解説しているので見てみてください。
「運動」はストレス対策に効果的
運動をするとスッキリして、ストレス解消になる、ということもあるでしょう。
しかし、ここではそういった理由よりも
- 運動が身体のストレス対策システムを鍛えてくれる
こちらのほうが大切です。
この部分の説明においては、絶対「運動脳」がおすすめ!
運動することによって、ストレスに対して身体が過剰に反応しないようにしつけることができるのです。
これは気分的なものとかではなく、ホルモンの分泌量が変わるれっきとした事実です。
スマホに関しては、言うまでもありません。
スマホの使用時間が長い人ほど、不安が大きいというもの。
不安を解消するにはコアとなる「価値」を定めよう
不安への対処はいろいろあるでしょうが、本書では「真の価値観」を定めることで、それが解消されると言います。
「生きる目的」とでもいいましょうか。
本当の価値観とは、あなたが人生でどのように行動したいかを問い続けるプロセスです。
「最高の体調」
自分の人生に足りない要素を補うのが目的ではありません。
具体的には、こんな質問になります。
- もしすでに使い切れないお金を手に入れ、理想の仕事につき、毎日が幸福で満たされ、誰からも尊敬されていたとしたら、わたしはどのように行動するだろうか?自分や他者との関わり方はどう変わるだろうか?
満ち足りた状態でも、行動せずにはいられないこと。
そこにこそ、あなたの心の底に眠る本当の価値観があらわれているのです。
わたしは「書く」という行動が本当に好きなのです。
- ペンを持ってノートに書くこと
- パソコンの文字をうつこと
- 言葉をつむぐこと
言葉として発信することが、わたしにとっての大切な価値。
生活のすべてが、ブログを通じてみんなにシェアできると思って暮らしています。
不安にはあんまりなりません!
ブログやSNSでの発信は、わたしの価値に合うことに加え、貢献することもできます。
- 「貢献」は、幸福感を飛びぬけて高めてくれます。
人のために何かすることを幸せと感じるって、素晴らしいですよね。
「畏敬の念」を持つと体内の炎症がレベルが下がる
「死」のパートで、わたしがなるほどなと思ったのが
- 「畏敬」を感じた回数が多い人ほど、体内の炎症がレベルが低かった
という研究結果です。
畏敬の対象は、「自然・アート・偉人」と本書では書かれていますが、わたしはそれこそ「宇宙」ですね。
宇宙や神の偉大さを感じると、自分でどうこうしようと思っていることが本当にバカらしくなります。
わたしはめっちゃスピリチュアル好きですよ。
こんな記事も書いてます。
本には、瞑想やマインドフルネスのことも書かれています。
まとめ
やること多すぎてわかんねえよ!って方は
- まず、自然とのふれあいを増やしましょう
ストレスも下がり、腸内環境と睡眠にいい影響を及ぼします。
運動もぜひいますぐ始めてください。
わたしは「運動脳」を読んでから、ずっと運動をつづけています。
もう本当おすすめ!
睡眠に問題がある人は、ぜひメラトニンサプリを利用してみてください。
自分の問題はさっさと解決して、誰かのために「貢献」することが幸せにつながります。
「文明病」の考えは、すごく重要です。
本当に読んでほしい一冊です!
「最高の体調」は、「Kindle Unlimitedなら、いまなら追加料金なしで読むことができます。
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