【藤川理論】のやり方まとめ!『すべての不調は自分で治せる』は本当だった!
現代人は栄養失調だって知っていましたか?
量的な栄養失調ではなく、必要なものが足りなくて、いらないものが多すぎる「質的」栄養失調です。
この栄養の過不足が慢性疾患の原因であり、これを正せば自分で治せるよ、というのが「藤川理論」です。
いま何かしらの不調がある方におすすめの方法です。
- 藤川理論の始め方・やり方を手順を追って説明
- おすすめのサプリメントを紹介
「藤川理論」は長年の健康オタクのわたしの中でもダントツの健康法。
長年悩んだ手湿疹や気候変動による不調、疲れやすさ、落ち込みやすさなどはほとんどなくなりました。
いまはこれといった不調はありません。
すべての日本人におすすめしたい一冊です!
- 健康オタク歴20年
- 分子栄養学勉強中
- 「藤川理論」実践中
- 内向型HSP
「藤川理論」とは
まず冒頭で言った「質的栄養失調」とは
- 糖質過多+タンパク質不足+脂肪酸不足+ビタミン不足+ミネラル不足
これらの栄養の過不足のことをいいます。
糖質をへらし、ほかの栄養素を補えば慢性疾患は治るよ、というのが「藤川理論」となります。
藤川理論の素晴らしいところは、藤川先生が患者さんに接して診療したことに基づいており、患者さんが実際に「良くなった」ことを教えてくれるところです。
そして藤川先生がほかの分子栄養学の医師と違うのは「高価なサプリメントは必要ないよ」というところです。
分子栄養学を推奨している医師の中には、自分のところで扱っている医療用のサプリメントでないといけない、という人もいます。
結局は自分のところで売っている高価なサプリメントを売りたいのね、とわたしは思ってしまうので好きじゃありません。
では、藤川理論の大まかな流れを説明します。
はじめの一歩は、食事のタンパク質を増やすこととプロテインを飲み始めること。
効率よくエネルギーを作るためには、過剰な糖質がジャマであるため。
サプリメントはまずは鉄から
この流れは、変えてはいけません。
タンパク質を十分な量とれていないのに、サプリメント始めても思ったように効果が出ないことがあります。
ステップ1:タンパク質を増やそう
まずは食事でタンパク質を増やすこととプロテインを飲み始めることです。
- 生命体のもっとも重要な栄養素は、タンパク質です。
身体の主な成分は水分(60%)ですが、それについで多いのがタンパク質(20%)です。
タンパク質は「筋肉・内臓・血液・皮膚・毛髪・ホルモン・酵素」などなど、身体のあらゆるところで必要になります。
タンパク質は体内で「分解と合成」をくり返しているのですが、タンパク質の供給が不足してしまうと、古い材料を再利用しないといけません。
古い材料でいい家(身体)ができると思いますか?
また、摂取したタンパク質は数時間で代謝されてしまうため、毎日タンパク質をとる必要があります。
タンパク質の必要量
では、どれだけのタンパク質をとれば十分か。
健康維持・病気の予防のためには自分の体重×1gのタンパク質が必要になります。
タンパク質必要量 | |
健康維持・病気予防のため | 体重×1g |
成長期の中高生、妊娠・授乳期の女性 | 体重×1.5g |
慢性疾患からの回復を目指す人 | 体重×2g |
例を出してみます。
体重50kgの女性なら、1日に必要なタンパク質量が50g。
卵3個と肉を200g前後。毎日この量を食べるのは難しい。
食事のみで十分なタンパク質量をとるのは難しいので、手軽にとれるプロテインでの摂取を進めているのです。
プロテインの規定量
プロテインにも規定量があります。
- 1日20g×2回
女性のほうがマクロビや玄米菜食をやっている人も多く、こういった経験があると深刻なたんぱく不足のためプロテインを消化できないのです。
プロテインを消化する「消化酵素」もタンパク質から作られているため、胃が受けつけなかったり、消化できず下痢をしたりします。
わたしはきっちり毎回20gとっていません。何事もズボラなので適当です。
ちなみに、プロテインの量=タンパク質量ではありません。
商品によってタンパク質含有量は違いますが、おおむね70~90%といったところでしょうか。
厳密には商品のタンパク質含有量から計算するのでしょうが、わたしはそんなことしていません。
プロテインはホエイプロテイン一択!
選ぶプロテインはホエイプロテイン一択です。
ほかに選択肢はありません。
ホエイプロテインには「WPI」と「WPC」という種類があります。
- WPI・・乳糖が含まれない
- WPC・・乳糖が含まれる
乳糖を除去する手間がかかっているため、WPIのほうが値段は高くなります。
牛乳を飲んで下痢をするタイプの人はWPIのほうがいいでしょうが、健康維持のためなら正直どちらでもいいでしょう。
わたしが一番よく利用するプロテインもWPCです。
味つきのプロテインはほとんど人工甘味料や添加物がもりもりです。
プロテインをとることのほうが優先なので、添加物など気にせずとりなさい、と藤川先生もほかの著書で言っています。
人工甘味料なんてまじで害ですし、わたしは大いに気にします。血糖値も無駄にあげたくないので。
わたしはプロテインはプレーンしか利用しませんし、サラサラにするためのレシチン以外の添加物は認めません。
ここらへんは個人の考え方ですので、参考までに。
決して身体の反応を無視しないこと!
これはどんな健康法を実践するときでもそうですが、
- 決して身体の反応を無視しないこと!
プロテイン20gが飲めなかったり、胃腸の反応が出たなら量をへらすことです。
健康法というのは、盲目的に行ってはいけません。
身体の反応をみながら、身体に聞きながらやるものです。
藤川理論のようにいいものでも、身体の状態が悪く受けつけないことはあるんです。
プロテインも消化できないことには始まらないので、消化酵素のサプリメントで補助しながらとるのもおすすめですよ。
消化酵素のサプリメントはこれがおすすめです。
ステップ2:糖質をへらそう
糖質をへらすことも藤川理論では重要なことです。
ゆるく糖質をへらすことは、ステップ1のタンパク質を増やすことと同時に始めても大丈夫。
不調をなおすどころか、人間が生きていくためにはエネルギーが必要です。
ミトコンドリアの中で作られる「ATP」というものがエネルギーであり、ATPがないと人間は動くことができません。
- ATPが十分ある=元気にすごせる、ということ。
このATPを十分な量、円滑につくるためには過剰な糖質がジャマなのです。
エネルギーを作るためにこのあと出てくる「ビタミンB群」が必要なのですが、糖質をとりすぎると糖質の代謝にビタミンB群が使われてしまいます。
エネルギーを作るのにビタミンB群が必要なのに!
糖質をとりすぎると、ビタミンB群不足になり、エネルギー不足になる、ということです。
糖質制限はあくまでゆるくね!毎日甘いものを食べていたら、週に1回にするとか。
タンパク質がしっかりとれていると、糖質制限もうまくいきやすいです。
身体にとって重要なタンパク質が満たされると、甘いものやジャンクなものなど偏った食欲は落ち着くことが多いので。
ステップ3:サプリメントを始めよう(メガビタミン)
タンパク質不足だと、メガビタミンの効果もでにくいので、必ずタンパク質を十分量とれるようになってからメガビタミンに進みましょう。
しかしメガビタミンの前に、「鉄」を満たす必要があるのです。
まずは鉄から
生理のある年代の女性はほぼ全員「鉄不足」だと思ってください。
女性のうつやパニック障害とみられる症状の多くが「鉄不足」によるものだということがわかり、藤川先生はこんな本も出しています。
わたしは内向型HSPで、けっこう落ち込みやすいのですが、藤川理論を始めてから落ち込むことが本当にへりました!
鉄は幸せホルモンといわれる「セロトニン」を作るのに必要なもの。
鉄不足では、セロトニンが十分に作れないので、心の安定が保ちにくいのです。
鉄不足の症状にはこんなものもあります。
- イライラしやすい、集中力低下
- 神経過敏、ささいなことが気になる
- 立ちくらみ、めまい、偏頭痛
- 冷え性
- 朝なかなか起きられない、疲れ
鉄はATPを作るエネルギー代謝において必要不可欠なのです。
鉄を含むすべての栄養が満たされれば、上記の症状はなくなっていくでしょう。
鉄の補給には、レバーを食べたり、鉄鍋・鉄フライパンなどもいいのでしょうが、藤川理論ではキレート鉄のサプリメントをすすめています。
わたしは1回に3粒も飲んだことありません。2粒までです。
鉄は過剰症もあるから危険と言われたりしますが、鉄サプリは飲む人の体の状態によって効果が変わります。
体内に炎症があったり、カンジダ菌がいたり、胃腸が弱いとうまく効果は得られません。
ある程度飲んで効果がなかったり、悪くなったような気がしたら、飲むのを一旦やめるのが賢明です。
メガビタミン、ATPセットを始めよう
ここまできてやっとメガビタミンが出てきます。
先ほど説明した生きるためのエネルギーである「ATP」
このATPをたくさん作るために必要なビタミン・ミネラルのセットが「ATPセット」です。
栄養素 | 商品名 | 必要量 |
---|---|---|
鉄 | Now Foods 鉄 36mg | 約100mg |
ビタミンB群 | Now Foods B-50 | 100~300mg |
ビタミンC | Now Foods C-1000 | 3000~9000mg |
ビタミンE | Now Foods E-400 (d-αトコフェロール含有) | 400~800IU |
一番新しい著書「若さを保つ栄養メソッド」では、マグネシウム400~800mgを加えた「新ATPセット」になっています。
「すべての不調は自分で治せる」に写真でのっていたサプリを記載しています。
商品名の背景に書かれている記号は、わたしのおすすめ度です。「B-50」だけは活性型のビタミンB群が少ないので、△にしています。
わたしのおすすめは、活性型のビタミンB群が多いこの商品。
なぜメガ量のビタミンが必要なのか
厚生労働省の指標などでは、成人に必要なビタミンの量は一律になっていますが、
- ビタミンの必要量には個人差があります。
遺伝子によって変わるので、家系に病気の人が多い場合、必要とするビタミンの量が多いのでしょう。
さらに、ビタミンの必要量は、状態や状況によっても増えます。
- 加齢
- 心理状態
- ストレス
ですから「規定量を目安に実際飲んでみてどうか」という身体の反応を重要視することが大切です。
ストレスが多かったときは、ビタミンCを必ず増やすようにしています。
まとめ
- 藤川理論はまずタンパク質を増やし、プロテインを飲み始めることから。
- 十分な量のタンパク質をとるには食事だけでは無理。プロテインを利用しよう。
- プロテインは「ホエイプロテイン」一択
- 過剰な糖質をもへらさないと、十分なエネルギーが作れない。
- サプリメントはタンパク質を十分量とれるようになってから
- サプリメントはまずは鉄から
とにかく、食事でタンパク質を意識して増やすことと、プロテインをとることから始めてみてください。
プロテインは商品によって味が違うので、気になったものを500gからなら2000円以下で始められます。
わたしの不調をすべて治してくれたといってもいい「藤川理論」!
マグネシウムと並んで藤川理論はわたしの健康法トップにくる!
あなたの人生を変えてくれる一冊になるかも!