『ホルモンがわかると一生楽しい』身体と向き合えば更年期は怖くない【40代の不調に悩む女性へ】
40代になって、なんとなく身体の不調が増えたような気はしませんか?
わたしは今年で43歳。閉経までそう遠くない年齢です。
最近では閉経の低年齢化も増えているようですし、40代になってからの不調は更年期が関係している人も多いでしょう。
- ホルモンによって身体は大きく左右される
- 症状をラクにしたホルモン補充療法と栄養療法
女性ホルモンを調べる中で見つけた今回の本。
著者の槇村さんが更年期前後に経験したさまざまな症状やそれをどうやって治したかが書いてあります。
更年期やホルモンについて知ることは、心地よく過ごすためにとても大切なこと。
知っておけば対策もできますし、むやみに恐れる必要もありません。
40代の女性に知ってほしい内容です。
- 健康オタク歴20年
- 分子栄養学勉強中
- 「藤川理論」実践中
- 内向型HSP
更年期に起きるさまざまな不調とは
「更年期障害」なんて言葉があるけど、更年期は障害でも病気でもありません。
- 更年期は女性なら必ず経験するひとつの変化。
排卵しなくなる、というただの変化です。
何も知らずに迎えるより、どんなものか知り、対策ができるものはしておくことが懸命でしょう。
槇村さんが体験した不調は以下のものなどです。
- 何もする気がおきない
- 外出がおっくう
- 冷え
- 睡眠の質の低下
- うつっぽい
- 何も見てもしてもつまらない
上記のような症状を1年以上経験したようで、死んでしまいたいと思うほどだったようです。
更年期に女性ホルモンがへるのはみんな同じなのですが、どれくらい急激にへるかは個人差があります。
急激にへった人ほど、症状は重くなる傾向にあるようです。
そして、槇村さんが興味を持ったのが「ホルモン補充療法」
一般的な更年期障害のためのホルモン補充療法は、分泌量の減った女性ホルモンをホルモン剤によって補い、バランスを調整するというものです。欧米では閉経後の女性の30~50%が利用しているといわれていますが、日本での普及率は、わずか2%弱だそうです。
「ホルモンがわかると一生たのしい」
ホルモン製剤には2種類あります。
- 人工ホルモン
- ナチュラルホルモン
槇村さんは副作用のリスクの少ない「ナチュラルホルモン」を選んでいます。
ナチュラルホルモンによるホルモン補充療法で症状がラクになる
槇村さんは病院で検査したことにより、女性ホルモン以外のホルモンにも異常があったのです。
- 女性ホルモンのエストロゲンの数値は著しく低い
- 女性ホルモンのプロゲステロンはほぼ出ていない
- 甲状腺ホルモンも低い → 橋本病
- コルチゾールの値は高め → おそらく副腎疲労
これだけホルモンの異常があれば、心身ともにさまざまな不調が出るのは当然のこと。
そもそも、女性ホルモンのエストロゲンには自律神経を整えて気持ちを前向きに穏やかにしてくれる働きもあります。
甲状腺ホルモンが少ないのは、甲状腺機能低下症です。通称「橋本病」
甲状腺ホルモンは、簡単に言うと活力を与えてくれるホルモンなので、それが少ないってことは元気出ないよねってことです。
さらに、コルチゾールの値が高いということは、推測ですが副腎疲労もあったのではないでしょうか。
副腎疲労と症状がかぶる部分がありますので。
▼ 副腎疲労に関しては、下記の記事を参考にしてください。
→ 疲れやすく、寝ても寝ても眠い女性は、副腎疲労かもしれない!
ホルモン補充療法の効果は少しずつ現れ、身体がどんどんラクになっていったようですが、鉄剤をうった時は劇的な改善効果を感じたよう。
槇村さんが行ったクリニックは、分子栄養学を行っている医師がおり、栄養に関するアドバイスも身体をラクにしてくれたのでしょう。
参考 松倉式メディカル栄養療法
めちゃくちゃ余談ですが、槇村さんのように様々な要因が重なった人はこういったクリニックで対応してもらうのもいいと思います。
だけど、このクリニックは、自分のところの高額サプリメントを買わないなら血液検査をしてくれないようです。
わたし、こういうの嫌いなんですよね。
対して藤川徳美先生は「こういうポイントを押さえれば何でもいいから安いの買って!」っていう姿勢。
わたしは断然藤川先生のような人が好き。
複雑にからまっていない限り、医師に頼らなければ治せないなんてことないですからね。
関連記事 『すべての不調は自分で治せる』【藤川理論】は知っておくべき健康の知識。
栄養素や食生活の改善も功を奏す
栄養素を足したり、食生活を改善することによって症状はもっとラクになっていったようです。
鉄は、生理のある年代の女性はすべて必要
鉄剤をうったことにより、劇的に体調が改善した槇村さん。
- 鉄は、生理がある年代の女性は全員不足していると思ってもいいミネラル。
貧血があると身体は冷えます。
身体が冷えてこわばれば、心もどんどん縮こまります。
貧血は身体にとってひとつもいいことないです。
わたしは藤川先生おすすめの「フェロケル鉄」のサプリメントをとっています。
鉄分をとるようになってから、身体が本当にラクになりました。
鉄はエネルギーを作るのにも欠かせないので、元気になったのでしょう。
糖質をへらし、タンパク質を増やす
わたしも分子栄養学を勉強中ですが、分子栄養学の医師はおおむね言っていることは同じです。
- 糖質をへらすこと
- タンパク質を増やすこと
糖質は制限しすぎるのはよくないですが、糖質のとりすぎはどこでもかしこでもいけないと言われます。
特に糖質は意識しないとへらせなかったりする。
ごはんやパンなど以外にも甘いものも糖質だし、砂糖やブドウ糖果糖液糖はどこにでも入ってますからね。
もっともよくないのが、カロリーゼロをうたった商品に入っている合成甘味料です。とにかく習慣性が強く、インスリン分泌が多くなります。
「ホルモンがわかると一生たのしい」
タンパク質を増やすのは女性の場合、食事だけだと難しいので、やっぱりプロテイン!
プロテインも飲みやすくするために、人工甘味料や添加物たっぷりのものはやめましょう。
わたしのおすすめプロテインはこれ!
▼ プロテインについては、下記の記事も参考にしてください。
→ ホエイプロテインで肌もきれいになる!【40代でも実証済み】
本の後半はクリニックの医師と槇村さんの栄養談義なので、どう食生活を変えたり、栄養を補えばいいかがわかりますよ。
今の自分の身体を知り、それに合わせることが大切
更年期によっていろいろ失われたように感じる人もいるかもしれません。
閉経したら女じゃない、みたいなふざけたことを言う人もいるしね。
でも最初に言ったように、更年期はひとつの変化にすぎない。
- 受け入れて、更年期に合わせた身体の使い方やケアをしていくしかありません。
心身の不調に次々に襲われた、この数年間の経験や、それを通して得た知識は、今後のビジョンを考えるうえでの、大きな道しるべとなりそうです。どのくらいのパワーを出し、どういうモードで、どこに接触しながら生きていくか。
それは雑誌や本には書いてありません。テレビやネットも教えてくれません。
「ホルモンがわかると一生たのしい」
「自分にとって何が快適か」を基準に考えていくしかないのです。
更年期は加齢に伴う避けようのない身体の変化です。
それに逆らわず、その時その時自分にとって快適なこと、気持ちのいいことを選んでいきましょう。
まとめ
ホルモンや栄養の状態でここまで更年期の不調がひどくなるとは知らなかったです。
わたしの母親が更年期の不調というものがなかったので、ただ「生理がなくなる」くらいの認識しかなかったので。
わたしも副腎疲労がひどかったときは、何もやる気がおきず、寝てばかりいました。
身体が元気に動く今は、本当に人生楽しいです。
栄養療法は今から始められるので、少しでも取り入れてほしいな。
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